意外と知らない漢方薬の正しい飲み方

漢方薬
先生
院鳥

そういえば、うちで買った漢方薬はどうやって飲んでるの?

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そりゃー、粉を口に入れて水でグビッと!

先生
院鳥

なん・・・だと?!

しんあい堂に来店された患者さんに、「今までどのように漢方薬を服用されていましたか?」と質問すると、大半の方が誤った飲み方をしている事がわかりました。特に回答で多かったのが、食後に粉末(エキス細粒剤)を口に含み、一気に水で流し込む方法なのですが、実はこれ、一番やってはいけない飲み方です。何故ダメなのか詳しく解説致しましょう。

本来、葛根湯の様な”○○湯”という名前の漢方薬は煎じ薬を指します。煎じ薬とは、生薬を煮詰めて作ったエキスの事で、分かりやすく説明するとダシ汁の様な物す。○○湯は名前の通り、お茶のように温かい状態でゆっくりと服用しますので、身体がポカポカと温まり、薬効を身体全体に行き渡られる事が出来ます。

つまり、お湯で身体を暖めることにより免疫が活性化し、疾患の早期治療が期待できます。鋭い方は既にお気づきかと思いますが、一部例外を除き、○○湯という名前の漢方薬は身体を温める事を第一に作られていますので、水で一気に服用してしまっては全く意味がありません。いくら体温を上げる効果が高い葛根湯でも、冷たい水で飲んでしまっては本末転倒です。お金の無駄使いと言っても構わないでしょう。

本来であれば煎じ薬が一番良いのですが、エキス細粒剤でもお湯で溶かして正しい服用を心がければ、煎じ薬に迫る効果が期待できます。ですので、漢方薬を服用する際は、「決められた回数を食前(食間)にお湯で溶かしてゆっくり服用。」を厳守しましょう。

その他の細かい服用方法は、しんあい堂で購入された際に説明致します。物によっては、水、酢、あるいはお酒で服用する漢方もございます。

余談ではありますが、当院で販売している葛根湯は、ウチダ和漢薬と奥田庄太郎商店の2種類があり、共に最高品質のエキス細粒剤です。成分も濃く、温服で大変美味しく頂けますので、ぜひご利用下さい。

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