脳卒中と漢方薬(1)

中枢神経疾患

先日お伝えした通り脳卒中の患者さんが増えているのですが、鍼灸マッサージと漢方薬治療を同時に行うと、想像していた以上に回復が早まります。鍼灸マッサージ治療のみを施した場合の治療効果が5/10だとすると、漢方薬を併用した場合は、8/10程度まで持ち上げる事が出来ます。

患者さんの体質によって服用する漢方薬が異なるのですが、その中でも特に多いのが、“補陽還五湯(ほようかんごとう)”と、”続命湯(ぞくめいとう)”という処方です。

今回は補陽還五湯について解説致します。
本処方は、7種類の生薬で構成され、地竜(ジリュウ)という珍しい生薬が含まれている点が最大の特徴です。漫画に出てきそうなカッコいい名前の生薬名ですが、一言で説明するとミミズの事です。驚かれるかも知れませんが、ミミズは古来から高級生薬の一つとして扱われており、解熱鎮痛、血行不良による疾患、痺れ、言葉のもつれに良く効くとされています。

ジリュウは扱いが難しく、日本では数社しか扱っていない貴重な生薬のため、あまり広く知られておりません。そのため、この補陽還五湯も知る人ぞ知るマニアックな処方となっておりますので、まだ一度も試したことがない方には、是非おすすめしたい処方となっております。

また、近年では、薬用ミミズ粉末(LR末)が入ったカプセル剤のサプリメントも登場していますので、手軽に服用出来るようになりました。

地竜はそこら辺の畑に生息している野良ミミズではなく、厳重な衛生管理にもとで育てられた薬用ミミズですので安心して服用できます。

 

補陽還五湯の適応症状
補陽還五湯適応症
小太郎漢方製薬株式会社のホームページから転載。

小太郎漢方製薬株式会社 補陽還五湯30日分
通常価格:9,900円 → 特別価格:9,000円
脳卒中以外の疾患にも使われますので、お悩みの方はしんあい堂までご相談下さい。

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